ゆったりと青い空を流れる雲を眺めながら長い廊下を歩いて生徒会室へと向かう。見ていてすがすがしくなる空だ。 僕のクラスは早めに授業が終わったから、きっと僕が一番乗りだろうなあと思いながら生徒会室の扉を開ければ、ベランダの …
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■主人公峰岸 颯(みねぎし そう) ◆あだ名◆ 副会長→「そーちゃん」他生徒会メンバー→「颯」微妙に仲の良いクラスメイト→「峰(みね)」 生徒会書記。高校二年生。一人称「僕」。身長173センチ。細身で結構引き締まった体を …
「ネガちょーだい」「断る」 先程からどちらも譲らず、押し問答が続いている。 二人の間にあるのは会計と僕の昼寝写真。がっちり抱き込まれて抱き枕にされてる僕が不敏に見えてくるほど、会計と僕は体格差がある。これでも173セン …
会計を探し求めて三千里、ならぬ会計を探し求めて校内巡回を行うのはこれで何回目となったのか。 今日も今日とて僕のささやかな幸せを重い溜息で吐き出しつつ、目当ての人物を捜して校内を歩く。 以前はまったく見つけられなかったけ …
「あっ……」 さて帰ろうか、と生徒会室を出て、下駄箱から見えた外の光景に呆然とする。 突然の夕立。 僕の苦手な雨。しかも、今日はお気に入りの傘もない。家までそう遠くはないが、この強い雨脚ならずぶ濡れ決定だ。「……はぁ」 …
けほけほ、と力なく咳き込めばちらりと向けられる会長の視線。 今、生徒会室には珍しく僕と会長の二人だけだ。他の人たちはたまたま出払っていた。 会長はすぐに僕から視線を逸らして、先ほど僕に渡された書類に目を通し始める。 視 …
雨音で目が覚めた僕は、なんだかちょっと憂鬱な気持ちになった。 カーテンを開けて様子を窺っても止む気配は少しもなくて、小さくひとつため息を吐く。 雨の日は頭が重くて、外出しなければならない時は本当にテンションが下がる。 …
「アンタの手、あったかいな」「そうかな? でもジュリオの方が温かいよ」 子供体温?、なんて茶化したら烈火の如く怒られた。でもこれは確実に私が悪い。 本当はなんとなく気付き始めていた。ジュリオが見た目と同等ではないという …
「あんまり甘くなくて美味しい。私好みだ」「ほんと? 良かった」 コンフィチュールを付けたワッフルが美味しくて笑みを漏らしつつ呟くと、ジュリオが嬉しそうに目を輝かせた。 「うん、美味しい。そういえば、最近は甘さ控えめ?」 …
「えっと…せっかく木イチゴのコンフィチュール作ったからさ、味見して貰おうと思って」 とって付けたようにつけたされる言葉。 木イチゴのコンフィチュール……ジャムの匂いだったのか。 入った瞬間に気付いた甘い香りは。 好き勝 …