カテゴリー「 苦労性書記の●●テンション【第一章】 」の記事

6件の投稿

 ゆったりと青い空を流れる雲を眺めながら長い廊下を歩いて生徒会室へと向かう。見ていてすがすがしくなる空だ。 僕のクラスは早めに授業が終わったから、きっと僕が一番乗りだろうなあと思いながら生徒会室の扉を開ければ、ベランダの …
「ネガちょーだい」「断る」 先程からどちらも譲らず、押し問答が続いている。  二人の間にあるのは会計と僕の昼寝写真。がっちり抱き込まれて抱き枕にされてる僕が不敏に見えてくるほど、会計と僕は体格差がある。これでも173セン …
 会計を探し求めて三千里、ならぬ会計を探し求めて校内巡回を行うのはこれで何回目となったのか。 今日も今日とて僕のささやかな幸せを重い溜息で吐き出しつつ、目当ての人物を捜して校内を歩く。 以前はまったく見つけられなかったけ …
「あっ……」 さて帰ろうか、と生徒会室を出て、下駄箱から見えた外の光景に呆然とする。 突然の夕立。 僕の苦手な雨。しかも、今日はお気に入りの傘もない。家までそう遠くはないが、この強い雨脚ならずぶ濡れ決定だ。「……はぁ」  …
 けほけほ、と力なく咳き込めばちらりと向けられる会長の視線。 今、生徒会室には珍しく僕と会長の二人だけだ。他の人たちはたまたま出払っていた。 会長はすぐに僕から視線を逸らして、先ほど僕に渡された書類に目を通し始める。 視 …
 雨音で目が覚めた僕は、なんだかちょっと憂鬱な気持ちになった。 カーテンを開けて様子を窺っても止む気配は少しもなくて、小さくひとつため息を吐く。 雨の日は頭が重くて、外出しなければならない時は本当にテンションが下がる。  …
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