公園
 いつものように、街への近道となる公園を突っ切ることにした。
 今日はいつもより寒く、散歩する人も少ない。
 春などは日向ぼっこをするひとや、ベンチに座って居眠りをする人、芝生で遊び回る子供達などが見られ、そこはとても賑やかだ。
 しかし今は私とベンチに腰掛けた一人の老人以外、この公園には見あたらない。
 閑散としている公園は何処か淋しい印象を与える。
 寒さが心の中にまで染みわたって、そんな気を起こさせるのだろうか。
 私は軽く身震いをすると、足早にその公園を通りすぎ、街の大通りへと向かった。
 
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